本レポートでは、アクチュアリーによるクラウドコンピューティングと機械学習の利用について詳述します。クラウド・ストレージやクラウドコンピューティングの進化により、保険会社の従来の役割の内外にある新たな領域で、アクチュアリーは現在のスキルを活かすポジションにいます。しかし、データや先進的分析手法を誤って用いてしまう可能性もあります。アクチュアリーは、適切な分析技術、データ、アプリケーションに関する自分の理解について認識し深める必要があります。レポートでは、まずクラウドサービスモデルとそのアクチュアリーへの影響について紹介します。次に、ファイナンシャルモデリングおよび数理的処理という観点から、また、より多くのデータを収集して先進的分析を実施できる能力の増強という観点から、クラウドの利用について論じます。さらに本レポートでは、テクノロジーの進化に伴い、機械学習と人工知能とともに、クラウドテクノロジーの拡大利用がアクチュアリーに及ぼし得る影響の潜在的方向性について見通しを示します。

本記事は、Society of Actuariesに掲載されたものです。