本稿では、長期介護保険（long-term care insurance、LTCI）の継続的保険料率上昇という観点から、給付金引き下げオプション（reduced benefit options、RBOs）に関する給付金と保険料の関係を考察します。保険契約者は通常、保険金額を引き下げることが可能であり、こうしたRBOsは保険契約者の裁量で行います。しかし、料率上昇累計額が多大なため、LTCIの保証が賄いにくくなっており、こうした料率上昇が保険契約者の実行可能なオプションを制限するかもしれません。料率が上昇した場合、給付金引き下げの合理的価値を構成するものは何でしょうか？本稿では、以下について論じます。

• 数理的等価に関する視点
• RBOsを詳細に見る
• 料率上昇を伴う新たなRBOs
• その他の検討事項

本稿は、アメリカン・アカデミー・オブ・アクチュアリーズ（American Academy of Actuaries）が公表したものです。