登録指数連動型年金(Registered index-linked annuity、RILA)を販売する保険会社は、 資産収益率とヘッジコストのスプレッドを最大化しようとしています。これは、主にキャップレートとその設定に用いた手法により左右されます。本稿では、キャップレートの設定に用いられる業界の一般的実務慣行について解説し、過去の資産およびオプションプライシングモデルを用いて複数の手法による結果を定量的に比較します。本稿で取り上げる主なトピックスは、以下の通りです。
- 登録指数連動型年金の背景
- スプレッド商品の仕組み
- ストラクチャードファンド
- RILAsとストラクチャードファンドの比較
- 一般的な上限設定フレームワーク
- 過去のキャップレートを生成する手法
- ヘッジコストとネットキャップレートの違い